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会社・代表の思い
代表 2021.02.17

放課後等デイサービスで、AEDを積極的に設置する思い

放課後等デイサービスで、AEDを積極的に設置する思い

先日、敷地内の駐車場に、AEDを設置しました。

(※過去のブログ:悲しい事故で小さな命を失わないために

ご協力いただきました、徳島県のAEDレンタルサービス株式会社様
弊社の思いにご賛同をいただき、天候不安定な中で、社長自ら、大切に車でお持ちいただき、本当にありがとうございます。

社長の暖かな応援のお気持ち、本当に嬉しかったと同時に、深く感謝しています。

AED設置については、平成25年に日本救急医療財団にて初めて発表された「AEDの適正配置に関するガイドライン」に記載されています。
ガイドライン発表時と比較すると現在はAED普及率は大きく増えており、現在は全国に60万台以上が設置されています。
その中でも愛知県は設置台数が全国一位と、AEDレンタルサービス株式会社様に教わりました。
とっても誇らしいですね!

※ちなみに緑区だけでも、これだけ沢山の場所にAEDが設置されています!

日本AED財団のホームページによると、日本では毎日、およそ200人が「心房細動」という不整脈によって突然命を失っています。

AEDは、この「心房細動(私たちの心臓のドックンドックンという拍動のリズムを作っている電気信号がひどく乱れた状態)」を、電気ショックを与えることで解除してくれるものです。

心房細動を起こしている間は、心臓が痙攣しているような状態になり、正しくドックンドックンと拍動ができず(=全身に血流を送り出せない)、心停止状態と同じ循環動態になっています。
テレビや映画で見たことがあるように手首や首元に指を添えてみても、心臓の拍動を感じることはできず、1秒でも早く解除が必要な状態です。

心臓が正しく動き出すまでに時間が掛かればかかるほど、低酸素脳症など様々な影響が残る可能性が高まります。

私自身、看護師として病院に勤務していた時にも、何度かモニターで心房細動の波形を目にしたことがあり、AEDによって蘇生を試みた事も実際にありました。

何を言いたいかというと、発生頻度は低い(全国の実際のAED使用率も5%程度)としても、万が一の時にすぐに対応できる体制を整えておく必要があるということ。
もちろん、ただ設置しているだけでは無意味で、ナーシングの職員さん全員、2月以降の小児救急救命研修に参加して頂けるよう予約をしています。
(※12月・1月の予約は、コロナの影響で延期になっています)

ここまで読んでいただいた方の中には、「AEDが何処でも何時でも直ぐに使えるように、もっとあちこちに設置すべき!」と感じられる方もいらっしゃるかと思います。
(設置台数が少ない都会他県の行政さんには、そういったお声の電話を住民の方から実際にいただく事も多いようです)
地域にもよりますが、AED設置には助成金がなく、愛知県の場合は設置事業者の完全自己負担になっています。
外に何気なく設置してあるAED専用の箱だけでも20万円かかる、とっても高額な設備です。

ナーシング有松校は12月にオープンしたばかりで、事業収入はゼロ。もちろん資金的な余裕がある訳では決してありません。

非重心型の放課後等デイサービスでのAED設置は、資金的な問題、取り扱う方の研修体制等で、実際には優先度が高くない事が現状です。
そもそも近隣に使用できるAEDがあれば自己負担で設置する必要性もありませんし、実際に使わない場面の方が圧倒的に多く、無い事で運営上に不便に感じる事もありません。

しかし私達は、実際にご利用いただけるお子様のため、支援に当たる職員さんのため、そしてナーシング有松校の周辺にお住まいの方や福祉施設さん等の万が一の時のために、屋外に設置をしています。

※ちなみに、有松周辺には他にも何箇所か設置されています。

いざと言う時が無い事を 本当に心から願うばかりですが、万が一の際には躊躇いなくAEDをお使いください。

これからも地域に貢献できる事業所作りを目指すと同時に、安全配慮含めて できる限りの環境や体制を整えていきながら、大切なお子様の命と未来をお預かりできればと存じます。