MESSAGE 代表メッセージ
1人ひとりの温かな手と目で、
心を込めた支援を
ナーシングは、コロナショックで医療崩壊が叫ばれ、経済が止まり、倒産や失業者が増え、人類が過去に経験した事のない状態の真っ只中の2020年5月12日に産声をあげた若い会社です。
Nursing(ナーシング)とは、「看護」「療養」「保育」「養護」「養育」「介抱」の意味です。それらを網羅する医療福祉ベンチャーとしてナーシングを立ち上げました。
私は専門学校を経て大学卒業後、看護師として大手の大学病院で勤めており、医療人としてずっと生きてきました。医療現場で働く人は、社会意識が高い人も多くいましたが、残念ながらそうではない人もいました。と同時に、今の医療体制や社会体制では救えない人が多い事にも気付きました。
例えば、あなたやあなたの大事な人の余命が近くなり、入院して病室にいる事を想像してください。白い壁の病室で、隣の人と話すこともなく、白い制服を来た人が定期検診等で忙しく回り、ゆっくりと話す事も出来ません。
私は、「最近、眠れない」と言う患者さんに何度も出会いました。その時の医療現場での解決法は、睡眠導入剤を注射することです。「ずっと食欲がない」と言う患者さんにも何度も出会いました。その時に医療現場での解決法は、点滴を打つことです。
もちろん、医療の一般的な解決法としては何も間違ってはいないのですが、私にはどうしても「心」が足りなく感じていました。
もしかすると「眠れない」と言う患者さんは、何かしらの不安があって、ただただ話を聞いて欲しかったのではないでしょうか。話を聞いてあげるだけでも、不安が少しは解消し、安心して眠れたのではないでしょうか。本当に睡眠導入剤が必要だったのでしょうか。
「食欲がない」と言う患者さんは、病院食では無く、ただただ暖かく、想いのこもったお母さんの味を思い出していたのではないでしょうか。誰かが自分の事を想って作ってくれた好物ほど、美味しい料理はありません。誰かに自分の事を想って欲しかったのかも知れません。この方には本当に点滴が必要だったのでしょうか。目の前の人に、もっともっと出来る事がある。そんな想いが私から離れませんでした。
私はこの業界にもっと「心」を持ち込みたい。目の前の人の心に寄り添いたい。ナーシングの存在意義は、心ある医療福祉の実現を目指すと共に、近代の医療福祉体制への挑戦でもあります。
コロナショックで医療福祉の重要性が再認識されている最中、近代看護の母と言われるナイチンゲールの誕生日(5月12日/看護の日)にナーシングを設立したのは、創業の精神を忘れないためです。
世の中を見渡すと、どう考えても起業するタイミングではありませんでした。しかし、世界中で医療福祉がひっ迫している、このタイミング以外にナーシングの起業は考えられませんでした。
今の医療福祉業界では出来ない環境を作り、いつか私達が業界のスタンダードになる事を目指して。
心を込めて、使命を全うします。