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自分を成長させるのは、自分だけ

放課後等デイは、子供の未来を支援できる”最高の環境”

子供の成長はあっという間で、久々に知人や親戚の子供に会うと「ああ、大きくなったね」と感じることがあります。これは身長が伸びたといった外見の変化だけでなく、発言の増加や行動の変化といった内面の変化も大きく関与しています。

人が生まれ持つ成長力の指標の1つに、1930年にリチャード・スキャモン博士によって発表された「スキャモンの発達・発育曲線」というものがあります。スキャモン博士によれば、神経系は生まれて5歳頃までに成人の80%、小学校を卒業する12歳までにほぼ100%発達すると言われています。

もう少し細かく言うと、3〜8歳(プレ・ゴールデンエイジ)は運動の基礎能力が完成してくる時期と言われており、とても高い集中力があるのですが、発達障害の有無に関わらずこの集中力は長続きしないとも言われています。
そして神経の発達がほぼ完了した9〜12歳(ゴールデンエイジ)は、集中力だけでなく特に運動学習能力も高まり、動きの巧みさを身につけたり、様々な動作を習得するのに最も適している時期と言われています。

では12歳を過ぎたらどんな訓練をしても効果が出ないかのというと、もちろんそうではありません。
大人になって新たな趣味を始めて上達されていく方はごまんといらっしゃいますし、やや極端な例になりますが、医療現場では、脳出血で神経がダメージを受けて手足が動かしにくくなってしまった場合でも、リハビリを続けることで脳の神経線維がまた回復してくることも研究で明らかになっています。

ゴールデンエイジはあくまで「即座に」技術が習得できる時期、と言えるだけですし、もちろん個人差もあることは前提です。
特に発達障害は、中枢神経系の機能障害の可能性についても示唆されており、スキャモンの発達・発育曲線を盲目的に当てはめて考えることは、ある側面ではリスクになるのかもしれません。

しかし、こういった子供の発達曲線や発達段階を学び、神経回路の発達が目覚ましい時期にたくさんの適切な刺激を与えて発達を促したり、年齢・段階に応じて発達課題をクリアできる環境を提供する事こそが、支援者の責任であり、子供の未来の可能性をますます広げられるものと確信しています。

自分を伸ばせるのは、自分だけ。

以前、私が看護師として入院病棟で働いていた頃の話ですが、治療中の患者様やご家族の心に寄り添いながら、患者様が最高の笑顔で退院を迎える時が、看護師として嬉しく感じる場面の1つでした。
「私がいっぱい勉強したから良い看護ができて、たくさんの患者さんを救ってる」と確信しながら、非番の日には、研修に参加したり勉強していた事を思い出します。

後から振り返ると、この頃の私は傲慢にも、私が看護師という立場から、患者様を治していると思っていました。
仕事には真摯に向き合っていましたし、それなりに皆さんに可愛がってもらえていたように感じていますが、患者様自身の努力や持っている治癒力ではなく、「私がやってる」という自分視点で、言い方を変えれば、押し付けの援助をしてしまったこともあったのではないかと反省しています。

実際は、患者様自身の努力で、治癒力で、治っていく。
傲慢さや小さなプライドに支配されることなく、常に真心で謙虚な気持ちで患者様に向き合い、患者様を主体とした視点を合わせ持っていたならば、本当の意味での、スムーズな健康への回復の支援ができたはずだと、申し訳なく思っています。

障害児療育の現場にも言える事ですが、医療介護福祉分野を始め、援助を必要とする人の支援の主役は、あくまで「対象者」であるということ。
当たり前のようですが、本当の意味で理解し、実践ができているでしょうか。

「これやったほうがいいと思うけど、面倒だから・・」「あれやらなきゃいけないけど、時間がないから・・」「何言ってるかよくわかんないから、もういいや・・」

実際、とても忙しい環境だとこういった思いを抱える事もあるかと思いますが、私が伝えたい事はこのレベルは論外で、対象者を主役に考えると、

「あれ、私はこれが正しいと思っていろんな保護者様にやってきたけど、この保護者様の表情はパッとしないな・・・。もしかして、保護者様の想いとズレてるのかな」
「利用者のAくん、いつもトランプやろうって提案してくれるけど、なんでいつもトランプなのかな。頭を使うトランプ遊びが好きなのかな。それとも数字やデザインが好きなのかな。いや、みんなと一緒に過ごしたいのかもしれない、となると学校ではどんな風に過ごしてるんだろう。トランプだと褒めてもらえることが多くて嬉しいのかな。思いっきり走り回ったり、人と会話で盛り上がろうとするのはあまり好きじゃないのかな、自閉症だと確かに診断は受けているけど、自閉症の気質なのかAくんの性格なのか・・」

と、見えてくる物や気づける事が、いっぱい出てきます。
結果、利用者様や保護者様との厚い信頼関係の構築や、安全で効果的な療育の提供、満足度の高い保護者様支援ができるのではと感じています。
重複になりますが、人は生まれながらにして自分自身をより良い状態に高める力をもっているのです。

障害児療育に従事する人の使命は、発達障害を抱えるお子様の「成長のお手伝い」であり、保護者様にとっての希望の光である事であり、やっぱり主役はお子様・保護者様です。

すべての問題の解決策は、自分が「成長」すること

理屈でわかってもなかなか現実を変えられないのが、私達人間が機械とは違うところです。
しかし、理想の状態まで現実を持っていき、関わる人を幸せにして、自分自身が最も良い状態になるには、やっぱり「自分が成長する」しかありません。

自分は成長したくないけど、周りが合わせてほしいと思っているのであれば、同じような考え方の人が集まりますし、成長のために耳の痛いことも前向きに受け入れる器の人間になるんだ!と日々意識すれば、やっぱり同じような考えの人が周りに集まってきます。

人は生まれたときから、自分自身をより良い状態に高める力を持っています。
そして可能性を広げるためにも、身を置く環境は重要です。特に私たちはゴールデンエイジの時のように、短時間で超効果的、というように上手くはいきません。
その中でも、よく世間で「人生を本気で変えたいなら、住む場所・会う人・仕事を変えろ」と言われますが、私自身もこれは成長のターニングポイントになりました。

私自身がまだまだ成長途中ですが、ナーシングが希望の光であり続けられるように、これからも決して奢ることなく、未来を信じて叱ってくださる諸先輩方や、知識豊富な職員さん始め、皆様に学ばせていただきながら成長を続けます。

自分を成長させられるのは、自分だけ。
自戒を込めて。

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