COLUMN コラム

会社・代表の思い
代表 2021.04.15

本気で目指す、障害児療育の【NEW STANDARD①】

ナーシングは【企業理念】を軸に、児童発達支援・放課後等デイサービスを運営をしています。

社内の評価制度にも「ナーシングの企業理念を体現できているか」という項目が含まれており、1つの大きなゴール達成に向けて、チーム全員で走り続ける強い組織を作りたいと思い、設計をしています。
(※まだまだブラッシュアップの途中です)

ナーシングのビジョン(目指す未来の姿)は、「医療介護福祉業界のNEW STANDARDになる」。

社員さんや入職をご検討中の方、ナーシングに関心をお寄せいただけている方に向けて、もっと具体的に発信できればと思っての本日のブログです。

ナーシングの企業理念は、思いつきで決めた訳ではありません。

私が人生において、一貫して大切にしてきた価値観は何か。
ナーシングが存在する事で社会にどのような貢献ができるのか。
そしてそれは実現可能なのか。

とはいえ、世の中の誰もが既にできる事なら、何も私達が命の時間をかけて挑戦しなくてもいい。

一つひとつを言語化しながら、冗長にならないように、シンプルに、本質が伝わるように、沢山書き出し、何度も書き直し、今の形になりました。
とは言え、この企業理念(ミッション・ビジョン・バリュー)も、ナーシングの成長とともに、まだまだ変化していくでしょう。

想いの込もったナーシングの企業理念に共感し、一緒に実現に向けて走ってくださる仲間を探しています。

障害児療育で目指す「NEW STANDARD」は、大きく下記4つがあります。
①障害児の「将来の自立」を見据えた「根拠のある療育の提供」
②全員が他人視点での応対ができる、高いヒューマンスキル
③安全レベルの向上(感染対策・環境整備・インシデント報告習慣)
④積極的な療育研究

※よく求職者様からご質問いただく、法令遵守とか、正しい納税とか、確実な規定の人員配置とかは大前提なので、敢えて記載していません。

①障害児の「将来の自立」を見据えた「根拠のある療育の提供」

突然ですが、ちょっとリアルな仮想上の例を挙げさせてください。
(血や内臓を想像するのが強烈に苦手な方は、下記全部 読み飛ばしてください)

もしあなたが、2時間前〜急にミゾオチと背中に激痛が走り、息が吸えなくなり、意識を失いかけて立ち上がれなくなり、フラフラしながら救急車を必死の思いで呼んだとします。
病院に到着後、急いで沢山の検査を受けました。
結果が出ると同時に意識が回復し、2人のお医者さんから順番に説明を受け、それぞれのお医者さんから治療を勧められました。

A医師「重症急性膵炎という、非常に危険な状態です。膵臓で作られる膵液という消化液が、自分自身の膵臓を消化し始めてしまっています。このまま何もしない時のあなたの死亡率は30%。
このままでは膵臓だけでなくその周辺の内臓にもどんどん炎症が広がり、血液中にまで菌が広がってしまえば、敗血症と言ってリスクはさらに上がります。
膵臓の酵素が、炎症で膵臓の外まで溢れ出ており、この成分が血管内の水分をどんどん奪って脱水状態にもなっています。そしてそのまま血圧低下・意識消失と言ったショック状態にもなりますし、重症急性膵炎で併発しやすい、あらゆる内臓で出血が起こるDICという状態に移行すれば、益々命の危険が高まります。

とは言え、今の医療では、ちゃんとガイドラインに基づいた治療ができれば、死亡率が10%未満まで劇的に下がります。

今の、ものすごく危険な状態が悪化しないように、リスクを極力避けながら、回復に向かえるように治療をしましょう。
食事や運動の刺激で膵液の分泌が増えるので、膵臓の状態が改善する迄は、とにかく絶対安静で、食事を止めて、炎症を抑えながら、細菌をやっつけます。
抗菌剤と、膵液の分泌を抑えるホルモン剤、あと脱水も非常に危険なので適切な水分や電解質の点滴をしましょう。

この3日間がまず勝負です。しばらく辛いですが、しっかり貴方の血液検査の結果を見ながら、早期に回復ができるように、根拠のあるガイドラインに照らし合わせて治療します。しっかり根拠に基づいて治療をするため、間違った僕(医師)の思い込み判断で、体の状態を悪化させるような事はありませんからね」

B医師「だーいぶやばいですね。なんとなく効きそうなんで、抗菌剤と解熱剤、とにかく沢山いれましょう。抗生剤とか、とにかく沢山入れた方が良さそうじゃないですか。ああ、大丈夫ですよ、前も1回、あなたの同じ病気の人に点滴やったんですけど、その人は良くなったので」

・・・
どっちの先生に、自分の命を(もしくは大切な人の命を)託したいと思いますか?
(ちょっと極端な例すぎましたが。)

何を言いたいかって、根拠のない療育というのはB医師のようなものだと思っています。
何となく良さそう、ではなく、「これはこう云った効果があるから、〇〇の方には適している」と、児童発達支援管理責任者さんだけでなく、直接支援をする方一人ひとりが胸を張って言える療育が当たり前であって欲しいです。
(ナーシングも例外ではなく、ここから全力で頑張って行く所存です)

放課後等デイサービスが支援をさせていただく対象のお子様は、身体障害、知的障害、精神障害、(発達障害者支援法に規定する)発達障害児等と多岐に渡ります。

お子様が学校卒業後、自身の持つ高い才能(個性)を強みとして生かし、独立し、自分の力で食べていけるようになる。
他者とのコミュニケーションに対する困難さが緩和され、自身の想いを、周囲の人に、どんな形であれ真っ直ぐ伝えることができる。
できなかった事が、できるようになる。

全てのお子様が学校を卒業して大人になった時に、「あの時何気なく療育を受けていた事が、実は大きな価値だった」と振り返っていて欲しい。

子供は勝手に成長すると言いますが、その精度やスピードは、過ごす時間の”質”で全く異なります。
(私達大人も、身を置く環境によって人生が激変するので、一緒ですね)

お子様の未来をタイムマシンで覗き込みに行く事はできませんが、より可能性を広げるために、今のベストを提供できる”意識”を持って、療育提供をしていこう。

根拠に基づく療育の提供が、未来、業界のSTANDARDになりますように。
チームナーシング、体現しよう!絶対できる!!