ナーシンググループが初めて障害福祉事業所をOPENできたのが、約2年前の2020年12月でした。その後も、沢山のステークホルダー様からご支持や応援をいただく中で、どんどん事業拡大が進んでいます。
今回のブログの主役になる生活介護・就労継続支援B型は「ナーシングサポート前後(旧豊明クリニックさん)」の1階で運営しています。なお2階には、18歳以下のお子様のデイサービスがございます。
今年8月から生活介護・就労継続支援B型事業所の開所許可はいただいたものの、2階ご利用中の皆様が夏休み期間だったことを考慮し、積極的営業は行っていませんでした。大きな理由は①有難いことに毎日、朝イチから非常に元気で明るい声と足音が館内に響いていたことから、生活介護・就労Bのご利用者様が慣れにくく感じてしまうと思ったこと ②既存事業所にリソースを集中させていたこと、の2点が挙げられます。
今回初めての挑戦となる新規事業所が中途半端になり、せっかくナーシングに期待をお寄せいただけるご利用者様・保護者様に対して、真摯に、誠実に向き合えないことが容易に想像できたため、相談員さんへのご挨拶だけさせていただいておりました。
私たちのこういった姿勢も含めてですが、生活介護・就労継続支援B型事業所に、沢山のお問い合わせやご見学をいただきながらお話をする中で、あまりにも私どもが発信している事業所の情報が少なすぎる、ということに気づいて猛省し、しっかり情報発信をしようと思っての本日のブログです。
事業所の運営母体は?
株式会社ナーシングが運営をしています。
ホームページには、株式会社ナーシングプラスという別会社の社名も書いてありますが、同じ代表が運営するグループ会社です。私たちはナーシンググループとして、2社で協力して事業を行っています。
なお、来年度からは教育事業にも参入予定です。諸事情でまだ詳細を公表できませんが、また今年中にはご報告したいと考えています。
ナーシングの”核”とは、なんだろう。
私たちナーシングには、信念があります。
【希望の光であり続ける】先に、【業界のNEW STANDARDになる】こと。
【希望の光】とは、対 社会・対 顧客・対 社員の3者に対して、です。
【業界のNEW STANDARD】になる、とは、「(医療/介護/福祉/教育/保育)業界に問いを投げて、事業所同士が共に質を高め合えるための呼び水役となること。”もっとできることがある”を実現・体現した先に、業界のリーディングカンパニーになる」ということです。
私たちには、熱い想いと最高の仲間、強い信念はあるものの、正直リソースは何もありません。お金も、実績や経験も、社員さんの人数も、情報も、仕組みも。
今もお恥ずかしながら、ナーシングをご利用いただいている沢山の皆様に助けていただきながらまだまだ一緒に作っていただいている最中です。反面、既に多くのリソースや実績をお持ちの老舗事業所さんや法人さんは、地域に沢山いらっしゃいます。
誤解を恐れずに言うと、
利益が(最終的な)目的で新規事業へ参入するくらいなら、ナーシングなんて無くなってしまえばいいと、常々社内メンバーに話しています。
※大前提で勿論、本来の目的である企業理念の実現・体現をするための手段として、目下目的としての利益は絶対に必要です。綺麗事は抜きにして、利益がなければお給料が出せない上に、安心安全な事業所運営や質の高い人材の確保、処遇の改善、教育研修も一切できません。
ただ、利益が「最終的な目的」となってしまう場合、支援そのものが手段になってしまいます。
悲しいことではありますが、これまでにも、本来の目的と手段が入れ違ってしまっている組織を少なからず目にしてきました。ただ、こんな綺麗ごとを語れるのも、まだ大企業や老舗法人さんとは違い、何もないベンチャーだからなのかもしれません。
私たちはWIN-WIN or NO DEAL(双方にとって良しの状態か、若しくは双方がWINにならないのであれば最初から取引をしない)という価値観をとても大切にしています。
「法”人格”」と言われるように、会社ごとに性格(カラー)があります。ナーシングは、この世に誕生して2歳半。今まさに全員で、会社の人格・会社の文化を形成しています。
そして、まだ赤ちゃんのようなフェーズだからこそ「人格(文化)の醸成」に、非常に力を入れています。どれだけ沢山のご応募をいただいても、入社時のエントリーマネジメントを徹底しているのも、そのためです。短期視点で見れば非常にコストパフォーマンスが悪いと思われますが、目的が明確だからこそ、意図してこの道を選択しています。
ナーシングに関わる際には常に、全てにおいて企業理念が最上位概念であれるように。会社規模が大きくなってからも、決して悪しき方向には変わることがないように。
会社の「在り方」を体現し続けるために、時代に合わせて、社会情勢に合わせて、「やり方」は適切に変えながら、ナーシングは今後も大きく強く進み続けていくことでしょう。
なぜ生活介護と就労Bを始めたのか?
幸い、豊明市周辺はとっても福祉に厚い街です。藤田医科大学が近いことも影響していることと思いますが、全国的に生活介護事業所や就労継続支援B型事業所、重心型デイの不足が叫ばれる中でも、比較的多くの事業所があります。
豊明地域で事業させていただく者として、とても誇らしい!
そんな福祉が充足している地域に、何もない私たちが後発組として参入する必要性は決して高くなかったかもしれません。それでも参入したのは、ナーシングの放課後等デイをご利用いただいている沢山のお子様に「将来の選択肢」「セーフティネット」として、大人向けの事業所を確立しておきたかったことが大きなキッカケでした。
昨年11月に物件を契約し、環境を準備しながら沢山調べる中で、「こんな生活介護と就労Bの事業所があったらいいな。絶対に形にしよう」と、明確に見えてきました。
それは【人が生まれながらにして持っている、心身のパワーやエネルギー、能力を、存分に発揮できるための環境を作る】こと。
私たちは、生活介護と就労Bにおいて、利用者様のADLとQOLを高められる事業所でありたいと強く思っています。
私たちヒトの”心と体”は、自律神経を介して密接に繋がっています。心が崩れれば体の調子が崩れ、体の調子が崩れれば心の調子が崩れることは、どなたも今までの経験から、深くご存知かと思います。
ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質、幸福度)の相関関係は高く、一方が下がればもう一方も下がり、また逆もしかり。QOL=生活の質=心の充実度、ADL=日常生活動作=体の機能としての充足度と考えるならば、何度も繰り返しになりますが、私たちはQOL(心)とADL(体)のどちらも高めていかねばなりません。
私たちは皆、幸せになるために生まれてきたのだと思いたいですし、少なくとも自分の大切な人には、ずっと幸せで、笑顔で笑っていてほしいと願っていることでしょう。
(縁起でもないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現実的なお話として)いつか先に天からのお迎えが来るだろう親御様にとっては、親が亡き後も、お子様がずっと幸せで、安心して地域で暮らしていけますように、と願ってやまないはずです。
「ナーシングさんがあるから、もう大丈夫だ。」そんなふうに、ご利用いただく方やご家族様に安心していただけるような存在、チームでありたいという思いを、これから精進を重ねながら、必ずや体現します。
じゃあ具体的に、何するの?
人は生まれながら、誰しもが成長欲求を持っていると同時に、死ぬまで成長を続けていきます。
生活介護で過ごす方が、未来いつかどこかで「これやってみよう」「なんだろうこれ、気になる」と自らのワクを超えて、殻を破り、様々な経験や体験をほんのわずかからでも”楽しんで”もらえたら。ご本人様とご家族様とが過ごす時間に、暖かな笑顔の時間がさらに増えたら、とても嬉しく思います。
「虹色のチョーク」で深く感銘を受けた、日本理化学工業の大山泰弘会長のインタビューの中に、とても心に残っている言葉がありました。
『人間の究極の幸せは【愛されること、褒められること、役に立つこと、人に必要とされること】の4つです。愛されること以外は、働いてこそ得られます。』
様々な考え方があると思いますが、私は初めて読んだときに自然に腹落ちしたあと、自他に重ねて、沢山の人の顔や場面を思い浮かべ、涙が溢れてしまいました。
全ての人が、ただただ此処に存在していい、自分は此処に存在していることに大きな価値がある、と思えること。勇気を出して挑戦すること、そして挑戦の結果として失敗ができること。どんな手段でもいいから思いを表現できること。そんな「今の世の中では少しハードルが高いこと」に「ナーシングでだったら、できるかも」とご利用いただく全ての方に思っていただける、【心理的な安全基地】をまずは作ろう、と。
心理的な安全基地で安心できる居場所ができた先に、「これやってみたいかも」「こんなことができるようになった!」と、外に目を向け広げていける時のために、私たちがしっかりと力をつけておこう。と。
こんな決めつけのように聞こえる考え方は、私の傲慢かもしれません。しかしながら、昨今時代の変化は非常に激しくなっていると同時に、生産年齢人口の減少や人件費の高騰などの背景に後押しされたRPAの導入を始めとしたDX化にもみられるように、社会全体で「効率化・合理化」が強く求められています。
心ある日本人や、生産性や合理性だけで測れない人間味や個性を持っている人の中には、今の世の中を少々生きづらく感じる人も少なくないでしょう。私たちはご利用者様・ご家族様の「幸せ=福祉」を考えた時に、【愛されること、褒められること、役に立つこと、人に必要とされること】を肌身で感じられる、安全基地を作りたい。
何度も繰り返しますが、私たちの生活介護・就労B事業所では、1日1日が”良かった”と思える日であれるように向き合いながら、【QOL】と【ADL】を高める関わりを大切にします。
その手段として、生活介護では①シャワードバスによる入浴介助②SST等のテーマを決めた日替わりレク③軽作業の導入や、器具を用いた運動(希望者)を準備しています。また就労Bでは①完全個別のオーダーメイドによるスモールステップによる工賃上昇シート②トークンエコノミーを用いた、1日の最後を「できた!」で締め括る個別シートの活用③利用者様の希望に合わせてお仕事を準備できるような準備 があります。
他にも、生活介護・就労Bともに、月1回イベントデーとして、社会との関わりの時間を楽しみながら確保できるようにお出かけの計画をしています(コロナ等の状況により室内イベントに変更の可能性あり)。
これからを想うと、とっても楽しみです!!!✨
ちょっとだけナーシングが気になっているご家族様・ご利用者様へ
私たちの事業所は、体制を整えて、やっとこれから稼働します。現在はまだご利用者様は、いらっしゃいません。
逆を言えば、ゆっくりと「あなたが過ごしやすい雰囲気や環境」を、一緒に作っていけるということ。
ただ、お互いの大切な命の時間を共有させていただくため、決して「どなた様でもウェルカム!」ではありません。ご本人様と保護者様を中心とした”チーム”を形成し、密な情報交換や共有を行いながら、支援に関わらせていただきたいのです。信頼関係なくして良質な支援をすることはできないと考えているためです。そのため、大前提として”信頼と敬意”で向き合えるキーパーソン様(保護者様)と一緒に手を握り、ご利用者様のサポートに入らせていただきたく存じます。
上記はあくまで”向き合う姿勢”の話であり、ご利用者様の区分や障害特性等に関する制限ではございません🍀(※私どもにて支援可能か、お話をお伺いしながら面談にてご案内いたします)
気になったかも、と考えていただける方、ぜひ一度お問い合わせフォームもしくはお電話(052-990-1874)ください!実際をご覧いただき、ぜひお話聞かせてください。
これからの素敵な出会いを、ワクワクしながらお待ちしています!🌸
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