COLUMN コラム

ナーシングで働く児発管・サビ管の思い
ナーシングサポート前後 2022.10.27

三嶋執筆:②使命・ビジョン・価値観

三嶋執筆:②使命・ビジョン・価値観

〇生活介護、就労継続支援B型の実例・課題、ナーシングサポート前後の使命・ビジョン・価値

筆者は以前いくつかの就労継続支援B型事業所にて勤め、また地域の生活介護事業所の様子なども見聞きさせて頂いた経験があります。

B型でも年齢層や作業・活動内容から生活介護により近い事業所もありましたし、生活介護でも就労B型を超える勢いで素晴らしい商品をつくっている事業所もありました。

ただ、素晴らしいなと思えた事業所に共通して見出されたのは、その事業所あるいは福祉法人が【果たすべき使命・ビジョン・価値を自覚して事業を行ない】、またその事業所あるいはその法人単独ではなく、【地域の人々や機関との繫がりをしっかり構築していた】ということでした。

  

例えば一般就労への移行についても、事業所単体で出来ることは限られていますが、本人と保護者・ご家族や病院、相談支援事業所は勿論のことながら、区役所・市役所、障害者就業・生活支援センターやハローワークなど、多くの機関が協働して初めて実現が可能になります。

就労B型事業所であれば、その時に果たすべきことは、本人が将来に向けた目標をもって日々頑張ることができるように陰から支え、本人が後方で目指したい道に進めるように協力体制を構築してバックアップすることです。

過去に犯罪歴がある方や、普段は集団行動が全くできない方であっても、確固たる目標をもち、多くの人たちに支えられることで、就職を実現した人たちが実際にいました。  

 

一般就労への移行でなくとも、これらのことに変わりはありません。様々な理由から、安心できる一つの事業所を中心として日々の生活を送るケースもあります。

しかしながら、そうしたケースでも、実際に生活する本人が日々生きてゆく中で何か目標や楽しみにしているものを遠慮なく見出し追求できるように支え、かつそのために本人とも、保護者・ご家族とも、さらに病院、地域住民の方々、各関係機関との繫がりをつくることが大切です。

場合によっては補佐人さんや保護司さん、弁護士さんがついているケースも実際にありましたが、もしそこで各アクターが全く違う方向を向いていたりお互いに険悪な関係になってしまっていたり、そもそも本人の思いや夢を心から応援できていなかったりすれば、たちまち本人の生活は暗いものになってしまいますし、実際にそうなったケースも目にすることがありました。

 

ナーシングサポート前後が「したい」のは生活介護や就労継続支援B型の事業そのものではありません。

そうではなく、私たちが「果たしたい」のは、誰もが自分なりの思いや夢を心から抱いて生きることができるようにするという使命、そのためにナーシングサポート前後だけのエゴではなく、本人を中心とした地域支援の体制を構築してゆくというビジョン、またそのために支援者自身も利用者ご本人やご家族の方などへの信頼と敬意の心や真摯さ、支援者としての向上心、他者への感謝の心、自分毎として捉えるという意味でのリーダーシップ、主体性という意味での一致団結を志す心などの価値そのもの。

こうした使命・ビジョン・価値を果たせないならば、生活介護や就労B型の事業を行なう意味はありません。

  

ナーシンググループでは実際に児童の分野でこうした使命・ビジョン・価値の実現を既に目指しています。

それは学校、他の関係機関との連携を重要視して取り組んでいることや、職員教育の在り方、お子様やご家族の方、また同じ現場の職員への向き合い方などに表れています。

もちろん理想が高い分だけ課題も多く、目指していることとは正反対の方向に転がりかけてしまうこともあります。しかし、そういう時でも、果たすべき使命・ビジョン・価値を思い起こし、在り方を振り返り、日々改善に努めています。この姿勢は、ナーシングサポート前後でも変わりません。

  

次回コラムでは、では実際にどのような取り組みをしてゆくのかをお話ししたいと思います。