OPENして1年半経過した、私たちの”今”
私たちナーシングが事業所を置く名古屋市緑区には、令和4年5月現在、36箇所の児童発達支援・放課後等デイサービスがあります。
名古屋市緑区では、障害者基幹相談支援センターさんが主体となり、”児童部会”で他事業所さんとの定期交流の機会を設けてくださっています。児童部会では、緑区内それぞれの事業所の強みや想いを伺うことができ、療育に熱がこもっている地域の一員となり運営させていただけていることを、とっても誇りに感じています。
有難いことにナーシンググループは、多数ある緑区内の児童発達支援・放課後等デイサービスの中で、令和3年度は児童部会の代表の1人として【障がいのある人もない人も共につくる緑区民のつどい】の会の運営に携わらせていただきました。
携わらせていただいた、とはいうものの、実際は障害者基幹相談支援センターさんが主体となり、大成功に向けて奔走してくださりました。感染症の蔓延という状況下で「不特定多数が集まることを避けながら、どのような形で、”つどい”を形にするのか?」という議論からスタートした昨年4月を思い出します。
「できないよね」ではなく「今置かれた状況や活用できるリソースをどんなふうに工夫・活用すれば、目的を達成できるかな?」という視点からイノベーションが生まれることも多数ある中で、今回のイベントも、皆様のお力添えで無事大成功を納めることができました!
(中日新聞さんが取材してくれました!)
また、令和4年度からは、児童部会(同じ地域内の放課後等デイ事業所が横繋がりを持てる場所)の活動を通じて「より地域課題に向き合えるように」と基幹相談支援センターさんが組織を細分化してくださり、体制が変わりました。
昨年つどいの会に参画させていただいたナーシンググループは、本年度は 【福祉の垣根を越えた地域連携体制のネットワーク作り 】と【地域別課題交流会】に関して、緑区の児童発達支援・放課後等デイサービスの代表としてお声がけいただき、所属しております。 (上記に連絡会を加えた3チームの構成の中での2チームに代表としての所属であり、名誉ある役割をいただけたことが本当に有難いです)
直接、私たちが取り組んでいる支援や仕組みを、地域の関係機関様にご報告できる機会をいただくことで、私たちがビジョンに掲げる「業界のNEW STANDARD」に1歩踏み込めるのではないか、と思うと同時に、お世話になっている緑区地域にこのような形で恩返しをさせていただける機会をいただけていることに、深く感謝しております。
なぜ私たちが地域代表という役割をいただけたのか?
私たちがやっていることが”常に正しい”と思っている訳ではありません。ただ、「信念」を持って、自他に真摯に向き合う姿勢で、挑戦し続けています。
障害児療育業界の伸び代の1つは、「チーム支援」の体現。
お子様保護者様を中心として、学校・保育園関係者様や相談員様、事業所間で情報共有や方向性の統一をしないと、お子様保護者様にかかる負荷が大きくなってしまうことを強く感じています。 ※相談員様が連携のコーディネートをしてくださるため、勿論私たち(障害児通所支援事業所)は越権行為や過剰な介入にはならないように留意をしています。
例えば、障がい特性を持つA君が、本来 登るべき場所ではない家具やロッカーの上に登ってしまうことが、しばしばあるとします。その時に、
■学校「そこは登るところではありません!落ちたら危ないから登ってはいけません!」 ■自宅「宿題頑張ったら、お母さんが見ているところだったら登ってもいいよ」■デイ1「ウチではどんどん登りな〜!!!その代わりに、他所では登っちゃダメだからね!」 ■デイ2「他の子が真似するから登っちゃダメ!だけど、A君以外のお友達が来る前の時間だったら、大人が見ている時だけ登っていいよ!」 と対応していたとしたら・・・。
誰もが「A君が幸せに過ごせますように。A君が困ることがないように。」という共通のゴールを持っていたとしても、手段が違うことでA君は混乱してしまいます。勿論私たち大人でも、会社に入社してから「先輩によって言うことが違う」「〇〇先輩に言われた通りにやったのに、△△先輩から怒られちゃった」などとと混乱する場面は少なくありません。
ルーティンの手順を獲得することで安心して過ごせるお子様、こだわりを強く持つお子様、突然怒られてしまったことでパニックを起こしてしまうお子様であれば、なおのこと。
また、支援者側の視点で見た時にも
■学校「A君はダメと言ってもすぐ登っちゃうお子様です。 この状態なら、家族で買い物に行くときでも同様の行動をとってしまっていると思うので、しっかり伝えていきます」 ■自宅「最初は宿題をやりたくなくて崩れてしまっていましたが、今では先に宿題をやる習慣がつき始めてきました。 概ね、約束を守って登れるようになってきています」 ■デイ1「ウチでは自由時間に好きなだけ登っているけど、自由時間以外はA君は一切登ろうとしませんよ! むしろ切り替えが早くなって、活動中はリーダーシップをとり集団の中では望ましい行動が取れています」 ■デイ2「1回登っちゃうと、他のお友達が来てもなかなかやめられなくなっちゃうみたいで。 気持ちの切り替えがうまくできないようですね」
と捉えていた場合には、同じA君を見ていても、アセスメントがバラバラになってしまいます。
支援方法がバラバラで、情報共有が全くなされないことで、「場面に応じて、行動を変える」という社会生活で必要な手段の獲得につながるお子様もお見えかとは思いますが、 とはいえ、意図して場面毎に指導方法を変えるのと、全員が把握していないまま良かれと思っておしつけてしまうのでは、A君の理解や適切なアプローチは非常に難しくなってしまいます。
お子様の成長支援に関わる全員が「共通のゴール」について認識していることは勿論ですが、プロセスや情報も支援者同士がお互いに共有しておくことで、よりA君を多角面から深く理解できると考えています。
これが私たちの考える、お子様保護者様を中心とした「チーム支援」です。
私たちは、沢山のご関係者様にお力添えを賜り、頻繁に家庭連携・関係機関連携を行っています。まだまだやり方・目指す状態を思うと伸び代が沢山ありブラッシュアップの途中ですが、まずは1歩前に踏み出して行動しないことには、やっぱり何も変わらない。
保護者様・お子様に”手段”の1つとして私どもを選択・ご利用いただけた背景には、私どもに求められている役割・目的があります。 だからこそ私たちは「何のために」「誰のために」の視点で、お子様・保護者様の目的達成に向けて 重要となるだろう要素の1つとして、チーム支援の標準化を目指し、稚拙ながらも、様々な挑戦を重ねて来ました。 そしてその結果として、障害者基幹相談支援センターさんから、私どもへ <チーム支援を導入できていない地域の事業所にも、ぜひこの視点と行動力を受け入れていただき、 地域全体の事業所がチーム支援の体現ができる状態になれれば。。> とのご意向で、今年度も有難い役割をご指名いただけたものと、手前味噌ではございますが強く感じています。
私たちナーシングの存在意義は、【社会・従業員・顧客の「希望の光であり続ける」こと】。 そして、希望の光であり続けることによって、 私たちが社会で実現したい世界が【医療介護福祉業界のNEW STANDARDになる】こと。
また別の機会に丁寧に書ければと思いますが、私たちが成そうとしていることを、まずは地域に受け入れていただけたことに、深く感謝と同時に身が引き締まる思いでございます。
1年後の”未来”を見据えたナーシングの挑戦は?
有難いことに、いまナーシンググループ3店舗には
・教員免許保有者 常勤正社員7名(うち小学校教諭4名)
・特別支援学級担任 常勤正社員1名(※上記と重複)
・言語聴覚士 常勤正社員2名(うち1名は名古屋市教育委員会からのご指名で、地域のデイの巡回・指導を行うチームに参画、1名は保育士と重複)
・作業療法士 常勤正社員1名
・理学療法士 非常勤職員1名
・保育士 常勤正社員2名(うち1名は言語聴覚士と重複)、非常勤職員1名
ほか、
・児童指導員任用資格者
・看護師
・強度行動障害研修修了者
などなど、沢山の知識と経験を持つ職員が在籍してくれています。そして6月以降も、入社予定の方が決まっています。
さらに有難いことに今年3月、1年間利用してくださったお子様の保護者様から、暖かなお手紙をいただきました。
私たちが全て正しいなどとは勿論思っていませんが、強い信念を持って全員で日々研鑽を続ける中で、会社の理念体現を目指しともに切磋琢磨できる仲間を沢山集めて、次の挑戦をしたいと思っています。
そして、店舗展開も勿論行っていきますが、新たな挑戦となる1つが「全国どこからでも専門的療育を受けることが可能な、オンライン療育の提供」。 職員の採用に向けてクラウドファンディングを実施したところ、開始後18日で目標金額のご支援を賜ることができました!応援してくださった方、本当にありがとうございます!!!
末尾は求職者様に向けてのメッセージになりますが、 日々挑戦と前進を続けるナーシングに興味関心を持ってくださる方々からの、毎日沢山のご応募をありがとうございます! まだまだ表向きには公開していない私たちの会社にしかない魅力は沢山あるのですが、✔︎成長意欲が高い方 ✔︎自分にしかできないことを、社会で体現していきたい方 ✔︎私たちの企業理念に「お、おもろいじゃん」って感じてくださった方 には、間違いなく、めちゃくちゃ楽しい環境です!😁
私たちは、「お子様の学校卒業後の自立を見据えた 根拠ある療育支援」を目指し、”楽しみながら”できなかったことができるようになれることを目指す中で、 まずはナーシングがお子様にとっての安心安全な場所であること、 そして挑戦の1歩をお子様が踏み出そうと思える環境づくりがとても大切だと考えています。 そのために私たちは、お子様にとっての先生ではなく”大人のお友達”である事を、大切にしています。
と同時に、保護者様から信用信頼をいただける在り方を1人ひとりが体現できるように、常に研鑽しあえる文化は、本当にナーシングの誇りです。
これからのナーシングがどんどん強く面白くなることが見えているため、ニヤニヤしながらこのブログを書いておりますが、そんな私たちの目指す世界をともに作り上げてくださる方とのご縁をいただけたら、本当に嬉しく思います!
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